徐々に拡張してきた豊豊岡支店のショールームが完成しました。
豊岡支店では、検品や検針の仕事はすでにスタートしており、
スタッフも徐々に増員中なのですが、
同時進行で、カバンやバッグの材料を手配する事業も展開中です。
材料の調達先は、主に中国とイタリアですが、
特にイタリアの素材のキーワードは「環境」です。
環境問題解決に対応していない素材は避けられる傾向です。
ヨーロッパは環境問題には極めて敏感で、購入する消費者も意識が高く、
商品の表示には環境対応明記があるのが増えてきていて、
ブランディングの中にECOの要素を取り入れるのは基本中の基本です。
本皮、合皮、金具のメッキ、の加工現場でもECO対応が注目されており、
あらゆる技術を駆使して環境対策を練っています。
ヨーロッパの材料や加工の業界では、購入ロットが少なくてもOKで、
各工場は、時代の流れに合わせた考え、行動を重視します。
薄利多売ではなく、単価が上がってでも良い物を届けることを重視します。
問屋という日本の伝統は、ほぼ存在していません。
この商流は他の業界にも一般的ですが、取引先は全て工場との直接になるので
エージェント制度を使うことも盛んです。
話を戻しますが、ファッションは、イタリアを代表する産業の1つで
サステナビリティー(持続可能性)意識が高まっています。
欧州全体でも昨今の環境意識の高まりを受け、ファッションの分野でも
環境負荷を最小限にしつつ投入資源を最小化していく循環型経済の構築と、
企業としての「サステナビリティー(持続可能性)」の向上に
いかに取り組んでいるかが注目され、
消費者側からも取り組みの姿勢が求められる中、
明確な基準の確立とともに、企業はよりサステナビリティーを
意識した活動をしていくことが求められているのが現状です。
例えば、2016年にアルマーニ、2017年にグッチやジミーチューなどが
「ファーフリー」を宣言しました。
それ以降、2018年2月のニューヨークコレクションで、
トム フォードとマイケル・コースも同様に宣言。
3月には、イタリアのフルラやヴェルサーチも脱毛皮の動きは加速。
ファッション界のサステナビリティとイノベーションへの転換は、
資源に限りのあるこの世界において必要なことというだけでなく、
絶好のビジネスチャンスであることを、日本のカバン・バッグ業界にも伝えたい。
これから日本のカバン・バッグ業界のお客様に
SDGsなどの世界中の情報や、他社にはない価値を提供していくつもりです。
日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ
カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社
株式会社アイ・パック 代表取締役 藤川 和也
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