円安が中国やベトナムとのカバン・バッグ商談に影響!?

現在、お客様に同行してベトナムのホーチミンに来ています。

 

今回のお客様は、中国の工場にカバン・バックをオーダーされている会社ですが、

ここ最近の激しい円安の影響で、中国での生産背景の将来性に不安を感じ、

新たにベトナムで信頼できるカバン・バック工場を開拓する為に来られました。

 

以前であれば、ある程度、品質が確立している会社だけが

価格交渉をしていたのですが、

今ではとにかく低価格の工場を探していて、

問題発生時は全ての責任を工場側に押し付けるケースが増えているようです。

 

「品質保証」「価格」「納期」

 

この3つのバランスを同時に考えて

「ものづくり」をするという時代は終わったのでしょうか?

いろんな工場と商談しましたが、少し残念です・・・

 

ベトナム・ホーチミンでカバン・バックを製造する場合、

材料を中国から調達する必要があるため、

注文から納期まで、どうしても3ヶ月程度はかかります。

 

ベトナム・ホーチミンでカバン・バック製造は

一貫生産なので品質は中国製造より優れている面もありますが、

価格面は、どうしても中国標準に合わせるのは難しい・・・

 

年間の発注量をある程度担保してくれる会社にだけ

ベストプライスを提案できる・・・

それがベトナムのカバン・バック工場側の本音です。

 

しかしながら、ベトナム側も、中国との受注競争の激化により

強気にはなりきれません。

 

ベトナムのカバン・バック工場側が中国と価格で対抗する手段は

日本までのコンテナ単価は中国よりは格安だという点と、

税金免除の二点です。

 

とにかく

 

円安の影響は、中国やベトナムとの商談の場にも色濃く出てきています。

 

カバン・バック ビジネスの大きな転換期と考えます。

 

当社アイパックも、常に新情報をキャッチし、

新しい事を常にチャレンジして良いサービスを提供出来るよう

引き続き精進いたします。

 

 

 

 

日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ

カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社

株式会社アイ・パック 代表取締役

イタリアの関連会社 BORSACCO FIORE 代表取締役

藤川 和也