現在、今年最後のベトナム出張中で、カバン・バッグ等、多くのアパレル工場を視察し、現地の経営者と話しました。
話した内容は主に「現在の状況」と「今後の見通し」です。
ベトナムの多くのカバン・バッグ工場は、低価格ニーズに押されつつも、商品の品質維持を保っており、頑張っているのですが、それ以外のクライアントからの要望に対しての評価がなかなか得れないと嘆いていました。
今回のベトナム出張中、何人かの日本のお客様と偶然お会いして話したのですが、日本のカバン•バッグの市場に感じるのは「閉塞感」とのことでした。
新しいビジネスモデルの構築に苦戦しているようです。
話は変わりますが先月、東京ビックサイトで開催されていたASIA FASHION FAIRを訪れました。
出展企業はほとんどが中国企業で、展示の方法も昔のやり方そのもの・・・
そこに中国企業の成長や勢いは感じられないというのが本音です。
しかも宣伝のためのキーワードは「値段が安いよ」の一点張り・・・
出店者の中国企業に対して閉塞感を感じましたが、おそらく彼らも日本のカバン・バッグ市場に対して、閉塞感を感じたと思います。
日本のカバン・バッグ業界のお客様は、既に中国国内の業界をある程度知り尽くしている状況です。
このタイミングで日本の企業が中国のカバン・バッグ工場を新たにお探すというシチュエーションは、今使っている工場がオーダーに対応ができないというパターンか、もしくはその工場が閉鎖などのトラブルを抱えた時だと推測できます。
前者の場合はすごくレアケースで、ほとんどが後者です。
日本と中国で感じている閉塞感を、ベトナムに来て打開しようとするお客様が少しずつ増えてはいますが、やはり価格と納期面での調整がネックになっています。
今までにない、全く新しいビジネスモデルの構築の必要性を強く感じます。
ちなみに写真はホーチミンの靴下の工場で、中国企業です。
景気はかなり良く24時間稼働しております。
日本向けは製造はほとんど無いようで、多くはアメリカやヨーロッパ向けで、韓国向けも少しあるそうです。
この事例も何かのヒントになるかもしれません。
日本から中国・ベトナム・イタリアへ世界を繋ぐ
カバン・バック・革小物の国際総合サービス会社
株式会社アイ・パック 代表取締役
イタリアの関連会社 BORSACCO FIORE 代表取締役
藤川 和也
コメントをお書きください